UBIQ と ジャコメッティー
見ることを極めていくと、ジャコメッティーのようになるのだろう。彼の絵画や、彫刻はニューヨークの近代美術館に展示されている。(もちろん他の美術館にも展示されている)彼は、好んで日本人である矢内原氏を描いた。彼の彫刻(芸術作品)は、線のように細い。それは、人間の視覚を突き詰めていくとそのようになるのだそうだ。本を読み、言われて試してみるとそうなのかなーと思ったりする。そんな、彼のイメージを本日UBIQの展示会に行き感じた。
小坂氏の作る、スニーカーが線のように細いという意味ではなく、何か見るということを、重要視した何か神経質とでもいえるスニーカーの姿がある。(ほめているつもり) スニーカーに限らず、物を作るということは、アイデアを創造するということは、多くの困難を伴う。そこには、一点に集中するということが必要である。その一点に集中できているか、できていないのかで、物の価値が違ってくる。そこにみえる物の価値観が、見えないものの付加価値に変わっていく。
しかし、もし小坂氏が、ジャコメッティーのように、靴について製作していくと、どのようなスニーカーができるのだろうか。私は、見るということをスニーカーに当てはめて製作すれと地平線まで延びるスニーカーができるのでは?と思う。そして、最終的にはそれは点になる。やはり、芸術的な、芸術と呼ばれる分野でのスニーカーは、履くことが出来ないのではないのかと思う。
そうしたら、ChapterにおいてUBIQを売ることは出来ない。などと考えると創作するとは?という基本的な問いかけに、立ち返る。
今回のChapterworld ArticleはUbiq の展示会についてである。
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