癌と聞くと少し驚き、このごろの医療の進歩により、すこしは驚きも少ないのだが、母はすでに5回も手術をし、その度に体力を消耗し、少しずつ老いていくのを見ると私は、悲しい。母は、気丈夫な人である。私などは少しの痛みで、病気でなくとも病気かな?などと思うと気も小さくなるのであるが、母は弱音を吐かずに手術を受ける。手術を受けたからといって、すべての癌がなくなるわけでもないのだが、それでも手術を受けて癌を減らそうとするのである。そんな母を見ていても、なにもできない自分をどこにも持っていくこともできずに自分を持て余す私は、金儲けに力を入れる。この事業は、母の出資(70万円)と母が、私が会社を辞める時、私の父を説得してくれたからあるのである。お金で買えないものが、母の中にあり、それがお金を儲けること、とは面白いが、私はがんばろうと思う。そうすれば、少しでも母が長生きをするのではないかと思うので。
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