“海外に目を開け”というのは簡単だが、この世界の中には、国家という化け物が住み、日々の生活を支配する。もちろん国家は、その国内の中でも絶大なる力を持ち、私達の生活に大きな影響を与える。その中でTPP(環太平洋経済連携協定)はこれからの世の中の私達の生活にどのように影響を与えるのであろうか?日経ヴェリタスの“TPPで輸出は増えない”(中野氏)の記事を読み私が思い描く世界と現実のギャップを描いてみたい。
まず、中野氏の記事に関していうと、私は賛成できない。輸出は増えるのである。日本には多くの優れた産業が存在し、海外の人に愛されている。先日も中国(北京)にいたのだが、多くのトヨタ、ホンダの車を見た。また、ユニクロの店は、H&MやZARAとは違った、生活により密着した、にぎわいを見せていた。多くの若者が、日本の漫画を読み、音楽を聴いている。輸出は制度の問題でなく、日本人のうちに籠る性格からきているのである。
制度(ルール)が変われば、人はその制度の中で生きていかなければならない。もちろん、その制度に適用できず、脱落する人もいるだろう。(その人には救済の手を、何か、難しい)代表的な産業として上げられているのは、農業である。しかし、多くのアジアの人々は日本の農作物、特に果物、を愛し、手で運んでいる。これは、馬喰町の台湾や、中国の運び屋のおばさんのマンションに行くとわかる。
株式市場で大きな変化が起るのは、制度(ルール)のかわるときである。同じように、貿易でも制度の変化により大きく流れが変わるのである。そういった意味において、TPPは日本の貿易の仕組みを大きく変えるに違いない。と、ここまでは、普通である。
北朝鮮と韓国は統合するのか?これは難しい問題である。歴史的に見ても、難しい。朝鮮半島は歴史的に見ても常に、複数の国が存在していた。ならばこの今の状態も別に普通であり、統合するもないように思われる。私が唯一統合できる条件にあるのは、統合することにより、平和、経済的生活の安定が存在すると両国の人々が認識した時ではないかと思う、(北朝鮮ではそういった情報が一般の人に届いているのか、私は知らない)そういったものを、経済協定は助けるのである。
同じようにTPPは世界の安定と、世界政府(すぐにはできないだろうが)の意識を人々に“少し”植え込むのである。この“少し”が大切である。世の中の躍動は常に膨らみ、収縮しているのである。これは時間との戦いでリ、人々の思想に変化をもたらすのには、長い時間が必要なのである。その時間をコントロールするために歴史を学び、今を見つめるのである。
12月1日、かつてと同じ生活が今日も始まっているのだが、今日も“少し”私達は進歩し、“幸せ”に過ごせるように祈って
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