シューライフ

スニーカー新作

Visvim and Ubiq

面白いことにChapterで扱う、ブランド、Visvim　と　UbiqはGoolden Weekが終わってから、FBTとFatimaを近く発売する予定である。　普通、常識からするとGolden Weekの前に発売し、多くのお客様の目につくようにとするところを、（実際多くのナショナルブランドは、Golden Weekの前にスペシャルな商品を発売している）あえてあとに売り出す。　そのちょっとしたことが、何か大手のメーカーと小さなメーカーとの違いであるような気がする。

まさしく、スニーカー業界も過当競争に入っている。　本日のMJにもゼビオの記事が、載っていた。どのように成長させていくのか？　また、アスビーはイオンの下に入ってしまった。　ABCは、出店を加速させないと売上げが伸びない。先日の書かせてもらったが、ドンキもスニーカーを扱っている。　そこには、値段の競争とメーカーの在庫処理といった店の売り場しか見て取れない。

そんな中で、Chapterにおいて独特の完成をもつVisvim　と Ubiq　を取り扱っていることは、とても喜ばしいことである。　先日、岩合さんという有名な動物写真家と方とお話する機会があったのだが、ビジネスとその商品の価値（私たち場合Chapterというお店）のバランスがとても難しい。　面白いメーカがたくさん出てくることと、面白いお店が増えることを祈って。とりあえず、VisvimとUbiqにはがんばってもらいたい。

ＵＢＩＱ

　　ＵＢＩＱの魂　　

　物は何故、崩壊しないでその形（全体）を保ち続けるのか、分子レベルまでばらばらにならず、物として在り続ける力はなにか。その形を保ち続けるには、それを統合する上位レベルの意志（力）が働いているのではないだろうか。そもそも生命（魂）とはなにか。全体を統合するシステムそのものではないのか。全ての存在に、生命（システム）は働き、そして、それは宿っているともいえる。　

　今日、ＵＢＩＱの展示会で、これから出る新しい商品を見てきた。そこからは靴に対する愛（思い入れ）の深さが感じられ、眺め、触ってみてあったかいエネルギーを受け取る事ができた。心意気とでもいおうか。運命とは不思議なものだ。デザイナーの小坂氏は、まさか自分が将来靴を作るなどと、数年前までは全く考えてもいなかったはずだ。まったくの暗闇のなかから光を求めて進み続けている孤独な戦い。彼は頑固で妥協しない。それが良いのか悪いのかは分からないが、彼の信念がブランドを支え、生み出した靴に光を与えている。それが評価され始めたのは喜ばしい。たぶんこれからも、彼の靴作りの姿勢は変わらない。職人の妥協の無さが私は好きだ。

UBIQ 世界に

Ubiq が　Barney's NEW YORK に

本当にうれしいことである。　Chapterにて展開しているUBIQ（ユービック）が、　今年の秋よりNEW　YORK　のバーニーズで扱われることとなった。　バーニーズ自体、日本のブランドはギャルソンぐらいしか扱っておらず、あとは他の国のブランドばかりである。　ジャパニーズ　クールといわれて久しいが、ファッションの分野にては、あまり目立った動きがなかったが、日本の小さなブランドが、世界に打って出ようとしている。　私にとってとてもうれしいことである。

デザイナーの小坂氏は、かってChapterにて働いていた。　この一年は、私の体調がよくなく相談にのることもあまりなく、黙々とスニーカーを開発していた。　何かそのひたむきさが、私にはいじらしく、職人といってもよいような性格に惹かれてきた。　（昨年は、16回も中国の工場に行ったとのこと）　なかなか出来ないことであろう。　しかし、努力をすると何かが産まれる、ということも表しているのでは、ないだろうか？　とりあえず、これからもがんばってもらいたい。　

とてもHappyな気もち　

ＡＩＲ ＺＯＯＭ ＦＬＩＧＨＴ

　ＡＩＲ　ＺＯＯＭ　ＦＬＩＧＨＴ　９５

　ナイキのスニーカーの中で、私の好きなベスト３に入る傑作。私がスニーカーを見て衝撃を受けたのは、このズームフライトとマックスプラス。９０年代半ばのナイキのデザインはやばい物が多い。次から次へと新しいデザインを生み出し、ヒットさせた黄金時代。私の好きなスニーカーは、車に似ていて全体の曲線が綺麗でなめらかな感じがするものに惹かれる。最近は復刻ものが主流で、新しいデザインの革命的な奴との出会いが中々無い。ＭＡＸ３６０は履き心地は革命的だが、デザインがいまひとつだ。昔の９５や９７を張り付けた方がかっこいいのは問題である。もっとぶっ飛んだ靴が欲しい。保守的な奴はもうたくさんだ。　

　今スニーカーが売れないのは、革命の熱気と情熱の様な、未知なるものへの好奇心が欠けているから。けっして派手な物が良いと言っているのではなく、もっとなんか見ただけでわくわくする様な、そんなスニーカーとの出会いを待っているのだが。一時期ドメスブランドのスニーカーが売れた。そこにはやはり、新しい物を生み出そうという意志が強く感じられ、作品自体が常に、良い意味悪い意味、見ていて楽しかった。ＵＢＩＱには、絶えず革命家の心意気で作品を作り続けていって欲しい。新しい物が生み出されないジャンルは崩壊する。そんな危険な匂いがする。　

　人は破壊する為に物を造る。神への捧げ物として。その陶酔を味わう為に。

スニーカーの名前

スニーカーのネーミング

新しいスニーカーが発売されるたびに、この名前はどこから来たのだろうと考えてしまう。子供を持つ親ならばみんなが、経験してきたことではないだろうか？　名前をつけるのは、とても難しい。　同じようにスニーカーに名前をつけるのもとても難しいのではないだろうか？

まず、ナイキの昔のスニーカーの名前は、図鑑から取っているように思われる。特に、今のCEOであるマークパーカー氏は、明らかにAfter Man（Zoology of The Future)などの本から引用なのではないだろうか？　また、今のスニーカーは、IT用語が多いように感じられる。

Visvimは、画家の名前よりスニーカーのネーミングを取っている。　特に有名なのは、クーニングではないだろうか？2年ほど前のクーニングの伝記jはアメリカで爆発的にうれていた。　近代美術館には、たくさんの絵がある。　私的には、もっとも現代的な精神的な作品として、とても好きである。　では、UBIQはどうであろうか？　これは、フランスの作家の小説の中から、名前を取っているのだろう。　私は、フランスで発達した哲学には、興味をもっが、軽いフランスの小説（UBIQが名前をとるような小説）は、読みたいと思わない。

とりあえず、どこから名前が来たのだろうと考えながら、新しいスニーカーを眺めている。スニーカーの名前を理解するだけでも、結構勉強しなくては、ならない。　やばい経済学という本には、ネーミングの時代背景が書いてある。　スニーカーのネーミングも同じであろう。

ＣＲ新世紀エヴァンゲリオン 奇跡の価値は

パチンコ　ＣＲ新世紀エヴァンゲリオン　奇跡の価値は　初打ち

　パチンコを打ち始めて１０年以上たつ。仕事が休みの日はほとんど、パチンコ屋で勝負を楽しむ。私なりの気分転換であり、ストレス発散方法である。ギャンブルはある種の人を引き込む。古来から綿々と続いてきた、どこの社会にもある文化。ギャンブルを裏の世界、非日常の空間に閉じ込めるのは、共同体の維持に弊害をもたらすから。それでも人はギャンブルが好きなので国家（共同体）が管理し、ある種のものは規制されている。その中でもパチンコは異色な、日本独特のギャンブルであり文化である。（国はギャンブルと認めていないかもしれないが。）どこの街に行っても必ずある。パチンコ屋は個人又は企業が経営しているので、店によってそれぞれ細かな違いがある。当然勝ち易い店と勝ちにくい店がある。まずホール（パチンコ屋）を選ぶのが重要で、勝負はそこから始まる。そして台を選ぶのが運命の分かれ道。その座った台の調子がいいか、悪いかを見極める。でもたいがい、調子のいい台は座ってすぐに当たるものだ。しかし人間の欲望は｢もう少し回したら出るんじゃないか｣とか｢ここで止めたら次に座った人に出されるんじゃないか｣とかいろいろ惑わされ、結局は負けてしまう。ギャンブルは欲望との闘いである。いかに冷静な心を保てるか。それが一番難しく、わかっていてもなかなか出来ない。そこがおもしろい。

　人の内部に在るコントロールできないもの(力)と向き合い争う事は、宗教的である。ギャンブルは宗教の修行に似ている。常に自分と向き合い、神を探す。いや応も無く自分の弱さをさらけ出され、打ちのめされても、また人は救いを求めてパチンコ屋に今日も向かってしまうのだ。

　「ＣＲ新世紀エヴァンゲリオン　奇跡の価値は」は、今週の月曜日に全国導入された新台で、どこも満席の人気機種である。今現在、パチンコの進化の頂点とも言える台で、初めて打ったが非常におもしろかった。パチンコも分かり易く一般的なものからマニアックなものへ、特に若い人の嗜好は向かっていると感じた。私達も一度、ＵＢIＱとエヴァンゲリオンのコラボモデルを発売した事があるが、そこまで成功しなかった。もっと徹底したマニアックさが必要な時代なのかもしれない。

ＯＬＤ ＣＯＬＴＥＺ

ＯＬＤ　ＣＯＲＴＥＺ

　一見何の変哲もないただのスニ－カ－。ＮＩＫＥのコルテッツという最初期のランニングシュウズ。ここに紹介するのは、1988年製のデットストック。コルテッツは安っぽいイメ－ジがあり、現在あまり日の目を見ていない。確かに現行のコルテッツは、定価も安くレザ－の質もあまり良くない。普通の人が見ればどちらも変わらぬただの靴に見え、好きな人が見ればその美しさは一目瞭然。その違いは何なのだろう。技術は進歩しているはずだだから、昔よりいい物ができるはずなのに。思い入れを抜きにしても、物としての存在感がはっきり違う様に思う。昔と今ではレザ－の質が違うといっても、そんなの何とかなりそうでいまいち納得がいかない。もっと根本的な問題で、物自体に生命(魂）が宿っていないからなのではないか。現行の物も、物として全体が統一されているので、そこになんらかの意思が働いてはいる。しかし物を作るという態度が、昔と今では変わってきているのだと思う。物を造るのは神聖な仕事で、職人が生命を吹きこんだ。確かにもうそういう時代じゃない、大量に生産し大量に消費するというシステムは暴走し、さらなる過剰を生み出しそれを破壊する為に戦争を起こす。完全にシステムに支配された世界で、物を造る意味はなんなのであろうか。

ＣＨＡＰＴＥＲ新宿店

ＣＨＡＰＴＥＲ新宿店紹介

新宿店は都内で一番最後に出来たお店です。スペ－スも一番狭く、昔､原宿のジャンクヤ－ドで一番最初に始めた頃に近い感じ。でももっと全然狭かった。靴は意外とかさばる、店が狭いと在庫を置くスペ－スにいつも悩まされる。しょうがなく外に商品を置いたり､パッキンを出したりすると警察がきて、もめたりしたことも何度もある。そのたびにテンションが下がり、うんざりする気分になる。道路交通法違反だそうだ。日本はどんどんつまらなくなっていく。市場の雰囲気が好きで、旅にいったら必ずぶらぶら見物にいくのが楽しい。日常とは違う時間の流れ、本当のお祭りに近い感じ。今の時代は、なんか偽物ばかりになった気がする。新宿という街も、鋭さがなくなった。ぴりりと引き締まった緊張感が失せ、だらーんとしてきたここ最近。なんか別の場所にいきたい気が強くする。

　シンガポ－ルという街は、好みじゃない。安全で清潔で管理が行き届いた街、東京にいるのとそんなに変わらない。昔船乗り達が立ち寄る港町だった時代は、もっと面白かったのかもしれないが。それならまだマカオの方が面影があった。新宿は町じゃなく街であって欲しい。人には光と闇があり、都市もまた同じ、そうじゃなければ本物の活気など生まれない。みかけ安全で住み易くなっても人の闇はなくならない。個人的に新宿という街が好きだ。いろんな物を飲み込む度量の深さが、活気というエネルギ－を絶えず生み出していた。都市を光だけにして闇を排除していけば、その内人も街も衰退していく様な気がする。人も街も光だけじゃ生きられないのだから。

　新宿店の場所は、中央東口で出て東口中央通りをビ－ムスの方向にちょっと行った､パチンコ屋の正面です。ＣＨＡＰＴＥＲの原点を味わうならここがお薦めです。ちなみにお店の２階壁面に鵺の骸が静かに張り付いている。死という聖なる存在を示すかのように。

ＣＨＡＰＴＥＲ明治通り店

ＣＨＡＰＴＥＲ明治通り店紹介

明治通り店は３番目に生まれた、ＣＨＡＰＴＥＲの中で一番広くてきれいなお店である。場所はちょうど原宿店と渋谷店の中間ぐらい、明治通り沿いでヒステリックグラマーの隣りに位置する。店の前に歩道橋があるのが目印。明治通り店に来るお客さんは大概、原宿で買物をして渋谷に向かう人か、その逆なので結構売るのが難しい。しかし意外と掘り出し物やサイズがあったりするので、わかっている人は必ずチェックしにやってきます。

靴を売っていて一番難しいのは、サイズの壁（サイズ幻想）によって強烈に跳ね返されたときである。自分が信じているサイズは神であり、他人がなんといおうと頑としてうけいれない。スニーカーでは、ブランドやモデルによっても実際の履いた感じが違うのに、何を言おうと異教徒のいかがわしい言葉と無視される。しかし昔よりは自由に、枠に囚われず好きなようにスニーカーを履いているお洒落な人が増えた。それによって、売る側はさらに難しくなったりするのだが。一時期は流行っている物が継続して飛ぶように売れた。９５ＭＡＸブームしかり、ＡIR　FORCＥ１ブームしかり。今はそれぞれが自分の好きなスニーカーを買っていく。情報が多様化され、共同の幻想に踊らされにくくなった反面、何を選らんだらいいのかわからない人もいる。そこにＣＨＡＰＴＥＲの価値、売るという行為があるのではないか。お客さんが真に満足し、笑顔でお礼をいわれたりすると、報われたなんともいえないあったかい気持ちになる。

近い未来人間の身体はサイボーグ化され、靴が必要なくなる時がときがくると思う。果たしてサイボーグの足には、どんなスニーカーが似合うのだろうか。

Staple Jeff氏

Jeff氏

Staple　DesignのJeff氏は、リ ードスペースを拠点にしていろいろなことをしている。　やはり有名なのは、ナイキに対してデザインを提供していることではないだろうか？　いつも忙しくあまり時間がないようなかんじがするので、長話をしないように気をつけているのであるが、今回は事務所にていろいろな彼が企画しているものを、見せていただいた。　その中でも靴が大好きな私にとって面白いと思うものが、いくつかあったので紹介させてもらいます。

ウータンクラウンのTimberlandは、素材がとても面白かった。　ソールに蛍光のものが使ってあり、暗くすると光ます。また、同じようにTimberlandのマークも蛍光になっています。重たい感じを消すために、素材はデニムになっておりこれならば、春から夏にかけても履けるような気がしました。　また、何か日本的な感じがする、チェック柄のStapleオリジナルのTimberlandもありました。　赤の柄で特に目立つのではないでしょうか？　クリスマス的ではありますが、全体がチェックなのでTimberlandに見えないのが、なぜか不思議なきがしました。

アメリカの若い人は、特にこの時期Timberlandを好んで履きます。　リリース前になったら、アメリカで話題になるのではないでしょうか？　そなJeff氏もいろいろな国や、人と会っていろいろ違った観点でデザインをしているそうです。　２月には、日本に来るそうです。再会を約束して、オフィスを後にした私でした。　私的には、いろいろな企画が見れて得した時間でした。