かつては、鳥を落とす勢いのナイキの限定商品は、このごろ(ここ一年ぐらい)、ぱったり売れなくなった。いろいろな理由があるのだろうが、トーマス、シェリングの“紛争の戦略”の補遺Aの“核戦争と限定戦争”のごく一部の中から、読み解いてみたい。
まずは、ナイキの限定商品は、このごろ見る影もなく消費の方々に見向きをされなくなった。これは、ファッッションとしての要素を行っているのであり、靴としての性能を行っているのではないということは、理解四訂t抱けると思う。毎月のように、いろいろな新商品が、いろいろな要素(企画)のもと売り出されるのだが、ほとんどの商品は、アウトレットに流れてしまっているのが現状ではないか?
次に、シェリング。彼はゲームの理論を用いて、ノーベル賞を受賞している。(しかし、この本は作者も述べているように、50年も前に書かれており、当時の状況からすると、ゲームの理論などは、ごく一部の人にしか関心のないものだったはずである。
そして、なぜ売れないのか?彼によると“限定性とは一般に暗黙の策略や交渉の過程によって発見されるものであるという事実である。限定性とは、明示的な交渉によって決まるのではなく、両者の策略の中で見いだされるのである。そして、もし両者が明示的なコミュニケーションなしに”取引“を成立させ得なければならない場合には、そこで成立する限定性は、一連の代替的な選択肢の中から区別されるべき何らかの特質を備えていなければならないことになろう。”また彼は、“特定の限定性———単純で、断続的で質的で。(明白な)限定性———においては、選択肢の調整が起こりやすいということである。”とも述べている。
スニーカーに当てはめてどういうことかというと、ナイキと消費者の間に策略的な、暗黙の“取引”が成立していない、例えば、数が限定させている。デザインが優れている。履き心地が今までとは全然違う等。また、次の調整と言うことを考慮すると、ナイキは同じことをしすぎているのである。
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