当たり前のことではあるが、言葉は絶えず変化する。普段何気なく使っている言葉にある歴史。意表を衝かれ、ただ関心する。単純な言葉ほどその意味を、ほとんど考えないで使ってしまう。その言葉の持つほんらいの力を、殺してしまうような使い方を無意識にしている。日本語はカナと漢字が合体した複雑な言語である。そして各地方によって方言の違いがあり、話言葉と書き言葉があった。そのため更にややこしくなってしまっている。それだけこの国の統一が遅れて、各地方独自の幻想世界があったことが感じられる。民俗学者柳田国男は、アンチ・アカデミズムから生まれた異能の人。残念ながら私には、この理論が正しいのかはわからない。言葉には、まだ我々の知らない謎が隠されている気がする。
柳田国男は何故、闇の世界に下りていかなかったのか。幻想と興味は尽きない。
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