私の周りでは、年の瀬になり多くの人が死んでゆく。もちろん、ずいぶん年をとり死んでもおかしくない年齢である。しかし、悲しい。
私には、弟がいた。私が、3歳の頃に生まれ、すぐに清瀬の小児病院に入院していた。父や母は、弟の世話に忙しく、私はよく、大阪、横浜の親戚の家に泊まりに行っていた。夜になると寂しく、よく泣いていたものである。天井がお化けに見えた気の小さな王様だった。その親戚の家の昼の間。そこのオッチャンが、時期を同じくして亡くなった。
人は死んでゆく。しかし、何を考えて死んでゆくのであろうか?時間の速さ、年を感じる度合いは、年年。少しは、ましな人間になりたいのだが、それも。不完全の中の完結。其れこそ人生なのであろう。人肌恋しく、ガキがキスをして寝床につく。私は空間を眺める。
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