経済とは心理である。ならば、その心理を作るのが、日々私達が生活する空間である。その空間の広さ、広がりが人々の意識の中に存在しており、その加減(程度)により経済の指標が変わってくるのである。もちろん一概にすべてを心理であるとはいえないまでも、これだけいろいろなサイエンティストが証明する予測(数学的、統計学的)なものが修正させられるのは、人類の心理が環境、状況により大きく変化しているからであろう。例えば、ある局面では、すでにフィリップ曲線が作動していないように感じる。と日本経済は、心理の罠にハマっているのである。(もしくは世界先進国経済が)
海外に時々行く私にとって、日本に帰ってきて一番思うことは、仕事の量が多い割には“儲からない”ということである。もう少し、海外の人はゆったり仕事をしている。そして生活を楽しんでいる。これは、私の性格によるものなのかもしれないのだが、日本にいると生活が、トゲドゲしくなる。精神が荒れるのである。理由は空間的な広がりが、希望がないからなのではないだろうか?特に経済的にいうならば、もうすでに成長する境域がないような気がする。(フロンディアの消滅)そして、それを理解している人の海外流失なるものが起こるのである。
日本人は海外の人と比べても見劣りすることなど無いほど金銭的、社会的に恵まれている。しかし、希望、それが人の心理に影響するのは多くの人に賛同していただけると思うのだが、がない。そして、将来への不安もあり、ものを買わない。百貨店、大手チェーン店しかり、小売業の売上げは、毎年大きく落としている。多くの私の知り合いも苦戦している。もちろん我が社も。安いものしか売れない。これは今まで以上の労力を私達に要求するのである。まさしく、毎日が振るいにかけられているのである。(息が詰まる)だからと言ってそれをやらないと言っているのではない。逆にそれをできる人がいないので、むしろ積極的にやろうと思う。
それでも、私はどうしようもないことばかりする。日本経済の役に立たないことに意味を持たせ、日々頑張る。何か面白いこと考える。まさしく日本とは
海神の 富端雲に 入り日さし 今夜の月夜 さやけくありこそ(万葉集)
とあるべきなのではないだろうか?無駄の中の意識の高揚
皆さんも頑張ろう
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