椋鳩十の動物物語を読み小学生時代を過ごした私にとって南の島は、人生を考える上でも大切なところである。その後、島尾敏雄を読み何も考えずに過ごした高校時代。五島列島にいき、白鯨を読み捕鯨船に本気で乗ろうとしていた頃を遥か彼方のこととして思う。空を見ることを忘れ、山の臭いを思い出し、東京で生きることの意味を探り、いつかNEW YORKで生活しようと商売のベースを作り、老いていく。
父も母も老い、母は、すでに肝臓がんの手術を4度も行い、私たちがチャプターを母に手伝ってもらっていた頃の面影はほとんどなく。いいものをもっていても、お金を持っていても死の世界までは持っていけない。時間とは買えないものであり、すべての人に平等である。空の青さ、山の深み、土地のにおい。思い出。人生とは楽しいが、悲しい。すべての人に幸せが来ることを祈る。
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