ちょっと観てみたい、昔の屏風絵。テーマがまた凄い「躍動と快楽」。最近では、たばこは悪の権化として片身が狭いが、日本のきせる文化は16世紀ぐらいから、南蛮貿易により伝わり独自の発展を遂げた。きせるやパイプに、昔から私はどこか魅かれるものがある。煙草屋のケースに飾ってあったりすると、思わず眺めてしまうのだ。道具としての美しさみたいものを感じるのかもしれない。そんな、きせる(たばこ)文化の始まりは、当時の「かぶき者」達の愛用によって広まり、それを幕府が禁止することによって益々火がつき、庶民の間にも深く浸透していったのかもしれない。そんなほぼ失われた文化が、風俗画のなかに残っている。そもそも煙草とは、古代からのヒトと植物との関係が源にある。植物というものは、よく考えると不思議な存在であり、太古からヒトと密接に関わり、衣・食・住・薬・果ては宗教の起源(信仰の対象としての巨樹)にまで、あらゆる部分で影響を与えてきた存在だ。もしかすると、その昔ヒトは、なんらかのやり方で植物とコミュニケーションを取ることが可能であったのかもしれない。夢想は尽きない。
調べていたら、煙管をちょっとやってみたくなってきた。味が普通のたばこに比べて旨いらしいし、葉っぱも唯一国産のものだとか。ぜひ一度、たばこと塩の博物館に展示と煙管を観に足を運んでみよう。チャプター渋谷店のすぐそばだし。
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