先日、阿久津と三上と奈良の唐招提寺と薬師寺に行ってきた。大阪を7時に出ると、近鉄線で唐招提寺までは、開門8時半前に着き朝一番でお寺に入る。仏像も人がいない間にゆっくり観ることができる。私は、鑑真和尚が中国から連れてきた仏師の、白鳳期からはっきり変わる、ゆったりとした、顔つき、体つきを見たいと思った。また、千手観音と立て替えていた金堂がどのようになったのか見てみたいと。盛りだくさんであった。 昨年、奈良国立博物館で、唐招提寺展をやっており、鑑真和尚も来ていた。私も雨の日人もまばらのとき、展示会を見に行った。(東京の美術展は人が多くて人を見ているようだ)奈良の法隆寺や飛鳥寺の仏像ははっきりと朝鮮の文化的影響を受けているのが見て取れる。(お寺に行くと詳しく説明がある。)仏像の特徴は、顔が細長いのである。しかし、唐招提寺の仏像はまさに、太っている。その後、平安時代の仏像に見て取れる影響が、色濃く見えるのである。それほどの文化を日本にもたらした、鑑真さんには頭が下がる。 今,日本の経済はかつてなく(ここ400年)中国の影響をうけている。今までは、生産国としての中国であったが、今では消費者の中国である。中国の消費を自社にとり入れていない企業はもはや、グローバル市場で生き残れないのではないだろうか?特に日本などは地理的に隣に位置し、中国の影響をこれからもろにうけるのであろう。しかし、不安材料もある。 1、中国は民主主義ではない。 2、中国の経済統計は、嘘くさい。 3、国土が大きく、沿岸部と内陸部の格差が激しい。(貿易のしやすい地域としにくい地域) 考えるとまだまだあるのだろう。しかし、一つ言えるのはもし中国の人が世界に貢献しようとするならば、世界を変えるような力があるように思われる。それが、かつて鑑真和尚が日本に持ってきた中国の文化、唐招提寺に生きている仏像なのではないだろうか。 隣に位置する薬師寺にも行ってきた。私はフェノロサがなんと言おうと、五重の塔は、東寺のものと室生寺のものが好きだ、しかし、月光、日光菩薩は美しい。(余談まで) しかし、本当に暑い日であった。
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