私の商売は小売業である。一つ一つの商品をどのようにお客様に届けるのかがとても大切になってくる。(当然のことである)この業態とは人々が生きている間は、なくなることはないだろう。(ものとものの交換である)何せ、私達自身も物質であるから。生物であり、物質であるものは、何かのもの(物質)を吸収しいきていななければならないから。これが本質であり、物事のBeingである。しかし、必要以上に物事の交換をする必要がない、というのも事実である。(しかし、必要以上のものを欲しがるところが人類の他の生物と比べた時、特別に突出するところなのだろう)
日本の消費状況を見ると、“悲惨”の一言で表せるのではないだろうか?なぜならば、食品の消費さえもが、前年比で5%以上も落ちているのだ。私達の扱うスニーカーや靴というものは、特にファッツション性の高いもの、不景気になるとどうしても消費者の人に一番始めに削られてしまう。服もそうである。今回の4半期の、ポイントの利益の落としかたは、株価を大きく下げ、アメリカでもナイキの数字の落としかたを見て、DOWが下がった、と記憶する人は多いのではないだろうか?そして、食品。日本人は食べ物をも節約しているのである。これだけ、多くの店が周りにあり、商品があふれているのに。
人が生きるためには食べなければならない。おいしいものを(人によりおいしい感覚は違うのだろうが)食べたい。少し贅沢したいとの欲求は、歴史的に見ても一つの要素であり、多くの戦争は食料の取り合い、水の取り合いであった。食べるものは大切である。そして、人の欲求の大なるものである。その商品の消費が減っている。商品を売っているものとして、これはすごいことであると思う。どこに日本の消費はいってしまうのであろうか?
いろいろ国別に見ていくと消費が伸びている国もある。いわゆる新興国だ。ブラジル、インドネシア、中国、インドなどの今までの大国(地理的に)が消費を伸ばす。何が違うのであろうか?それは人々の心の持ちかた、未来の見え方、が違うだけである。日本の人(日本人だけではなく)の未来の見え方は、落ち向き(右肩下がり)なのであろう。どうしてだろう?誰が悪いのだろう?なかなか死ぬことの難しい時代である。しかし、日本では未来がない死んだ日が続いているのであろう。
どうする日本?商品が売れる世の中になってもらいたいものである。なぜならば、消費は未来の縮図であるから。
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