上場企業は、毎月の売上げを開示しなければならない。そして、四月の数字もでてきた。特に目を引くのは、ABCマートの強さである。そして、なぜかUAこと、ユナイテッド アローズの業績がいいのである。この関係から、どのようなことが読み取れるのか、考えてみたい。
まず、ACBマートの強さは、国内、韓国、台湾と揺るぎないように思われる。理由の一つは、ABCマートに対抗できる大型チェーンのチヨダの低落ぶりに表されている。それは、いろいろな面でABCマートに有利になる。まず、大手ナショナルブランドが、売りあげ規模の大きい、ABCマートに、安く、いいものをもっていく。その相乗効果。また、私もABCマートの店頭に行くのであるが、社員の質が高い。これは、見習うべきところである。また、他社に先駆けて、海外展開をしている。日本で売れなくとも、韓国、台湾で売れるものもあれば、逆の場合もある。また、会長の三木氏の事業欲の深さは、大切な力となっている。
UAの方は、かたや、24%ほどの株をABCマートに握られ、買収の危機にある。この株の買い占めも、いろいろなことを人は言う。“政策的買収である。”“むかし、ABCがUAに業務提携の話にいった時に、UAサイドがABCマートを馬鹿にした”など。真相はわからないが、現実はUAは、株の中にポイズンピルを入れてしのいでいるのである。
しかし、ここで注目すべきなのは、UAの火事場の馬鹿力なのではないだろうか? ABCの一部になりたくない、という必死の抵抗がみてとれる。また、人は追いつめられると、馬鹿力がでるものなのである。(社長の重松氏の、メディアへの登場、アローズの方向性の記事は増えている)歴史的に見ても、自由を求める力は、時に大きな力を生むのである。しかし、私は長い目で見るとUAの抵抗は、うまくいかないと思う、もしくは、株価が上がったとこれで、ABCマートは株を売る。後者の場合は、UAに感謝すべきである。
荘子の中にこのような言葉があったと思う。“小鳥は、かごの中にいるより、外界を愛する。たとえ、厳しくとも” その精神は、今の世の中でいうと“遊び”ということであろう。人生は、遊ばなければ損である。その遊びの種類がそれぞれ人により違うのだ。
私達のチャプターには、遊びがあるのか? 先日も、商品の質が落ちたと、文句を言ったのだが。
しかし、すべて私の責任、(お店に来たくれた人、すみません。頑張ります)と、どうでもいいことを思いながら、時間を確認。はやはや
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