なんと多摩川には、アマゾンの魚やパイクなど多様な外来魚が住み着き、時たま釣れるらしい。子供の頃、多摩川や浅川でよく釣りをした私には驚きである。こんな魚が釣れたらびびる、でも何が釣れるか分からないどきどきした気分が味わえるのではないだろうか。昔は鮒、鯉、クチボソぐらいで、極稀に外道として鯰、鰻、亀が掛かったのを目撃した記憶がある。日本の生態系が破壊されるという外来魚の問題はあるとしても、私が子供の頃、既に川は汚染され破壊されていた。外来魚とて生命であることに変わりはない。いまさら何を守ろうというのだろう。多摩川は混沌とした時代を象徴しているように思えて仕方がない。こんな何が釣れるか分からない狂った川で、わくわくしながら獲物を待つのも面白いかもしれない。久々に釣りでも行きたくなってきた。夢想は尽きない。
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