ファティマはUBIQの代名詞的存在である。ある意味ファティマは、今までの常識を打ち破りスニーカーに革命を起こしたモデルである。その後、折り返しのできるスニーカーやブーツが続々登場してきたのを見れば、それは窺えるだろう。聞くところによるとUBIQは、最近アメリカでも静かに日の目を浴び、その魅力が評価されてきているようである。UBIQはストイックに進化を目指すブランドだと私には感じられる。一時のブームも過ぎ去り、落ち着いた飾らない姿勢で靴を作っている。それがいいのかどうかはわからないが、どこか職人っぽいところがあり、その気骨がまた一つの魅力なのではないだろうか。なんでも今回のファティマは、アメリカ人のデザイナーによる配色になっているそうである。だから今回は、アメリカ人好みの、今まで見たことない新鮮な配色が混じっている。ソールの模様も賛否両論あるが、これもアメリカ人のデザイナーの手によるものだという。ファティマも歳をとるごとに微妙にその姿形を変化させていく。まだまだ進化の途上なのかもしれない。ファティマは、あくまでもUBIQの入口であり、その奥にひろがっている世界に手招きしている存在なのかもしれない。
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