道元の“正法眼蔵”を読んでいるのだが、なかなか頭に入らず、とうとう“世界文学を読みほどく”なる池澤氏の本を読み始める。10ほどの19世紀から20世紀の小説を解説しているのだが、とくにその小説の背景となる、その地域の文化、思想、もしくは世界の文化、思想をふまえて解説である。人々の生活は日々変わり、同じように文学も変わっていくのである。私は10のうち7作は読んだことがあるのだが、ほとんど忘れている。多くのそこに載る小説に関しては、その読んだ時の、時期ぐらいしか覚えていない。(問題である?なぜ?)など仕事には関係ないことが時々仕事に活きてくる。
まずは、人。すべての人が欲求をもつ。そこには自己中心的なもの、しかし妥協しなければならないことが多く出てくる。組織とはそういった人のエゴの中で形成されている。だから難しい、だから小説の理解も難しい。
人はすべてのことを理解できない。だから、すべてのことを判断出来ない。決して内的告白をする自分自身を自分が理解できているのか?と問うてみても、それすらわからない。世の中は、すべての人の間で危うい平均を保つのである。それは一見崩壊したとしても、その崩壊こそが均等を保っているのである。とも想われる。
自分に謙虚に生きなければならない。それは、自分に知識がないから。もしくはそういったことを考えずに生きなければならない。自然とはその態度であり、自然の態度は思想ではない。
どうでも良いことを考えつつ、そろそろ公文に行こう。
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