今、スニーカー(靴)業界のでは、ABCマートの30%オフの話しでもちきりだ。ニューバランス、アディダスの商品が30%で売られているのである。これは小さなスニーカー(靴屋)ショップの存続が出来ない割引率である。そして、電気屋さんのように“他店でもし安いものを見つけたならば、さらに値引きする”なってきた。多くの人が“どうする?”と聞くのである。
2社、ニューバランスとアディダス、とを比べると、ニューバランスの方が影響が大きいと思われる。理由は簡単だ。ニューバランスはすべてのものをABCマートに納品しており、今まで値引きせずに売れていた、1000代、2000番代、MADE IN USAの商品まで30%で売られている。アディダスは、高額の良いモデルをABCマートには納品していない。従って、ヘリテイジの部分の商品は、比較的値段が守られているのである。
スニーカーの仕入れ値は、多くの店が上代の60%前後であると思われる。すなわち、30%オフとなると、多くのお店が10%程しか利益を生まないのである。ABCマートは日本に550店舗ほどあり、集客数も他の店に比べると良い。それは、他の店はそれ以上割り引かなければ、お客様がこないということになる。10000のスニーカーを30%オフすると、7000円である。されにABCマートの金額の下を狙うと、(1%さらに引く)と6900円で利益は、(もし60%の仕入れ値)ならば、900円になる。これでは、諸々の経費がまかなえない。(スニーカーを売って生計が立たないのである)
では、どうするのが一番良いのか?平行輸入である。例えば、ニューバランスの993というモデルが日本では、15−6000円であるが(30%オフだと10,500−11,200円)アメリカの卸値は、60ドルぐらい(人により多少違う)そして輸入する。経費は、送料、関税、消費税で18ドルほどなので、6400円ぐらいになるのである。それならば、31%オフにしても利益がでるのである。
などと考えながら、雪の中渋谷のセンター街を歩いた、寒い一日であった。
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