先日、有楽町の西武(持ち主は朝日新聞)のビルにルミネが入るとの記事が新聞に載っていた。私達、チャプターも新宿のルミネ エストと渋谷のルミネ マンに入っているが、本日までおこなわれていた、10%オフのルミネのパワーはそこで商売をしたことがある人でないとなかなか感じることはできない。それほどにすごいのである。特に、ルミネが得意とする女性(20−35歳)ぐらいの商品にフォーカスし、それが支持されると、年末年始のような売れ行きになる。ここの売り場は、化け物である。
私は、商売を原宿から始めた。理由は至って簡単であった。代々木のフリーマーケットに行き、スニーカーや古着を売っていたので原宿という場所が、ほかの新宿、高円寺などと違うとわかったので、田舎からわざわざ原宿に店を出したのである。原宿もすごかった。しかし、時代が変わり今は、“駅から5分、雨が降っても濡れない”というところでなければ儲からない時代になっている。またそこに“他社の力を入れ込む”というものがなければ長くうまくいかないのである。
例えば、新宿丸井。彼らはいろいろなブランドさんを館の中に入れようとするのだが、基本的にいい場所は、自分たちのオリジナル(PB)商品の売り場になっている。戸面のISETANは、自社でメーカーさんの商品を仕入れるという他社の力を使っているのである。他社(メーカー)は、他社(メーカー)との戦いになり、いい売り場をキープしようと、競争の原理が働くのである。言わずもがな伊勢丹の方がいい商品が集まるのである。そうするとお客様も集まる。相乗効果とはこのことである。
ルミネはその相乗効果とはっきりとしたターゲットを持ち、加えて駅のうえにあり、まさしく“今の都市部の消費者の意図を汲みした商業施設”である。かつてルミネはそれほどお客様を集められる館ではなかった。しかし、努力とはこういうことを言うのであろう。小売りとして見習うことが多々ある。しかし、ネットは遅れている。など問題もあろう。常に動かざるもの、敗者になる。短期サイクルの時代どのように生きるべきか?などとルミネの数字を見ながら、考えている。有楽町の次は、ネット事業のてこ入れが考えられるのではないだろうか。
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