フォーリン アフェア−ズのレポート“途上国での女性の登用はなぜビジネスにいいのか?”を読んでいると、ナイキのことが書いてある。どのようなことかというとナイキが“途上国の女性の地位向上に対して、プログラムを組み、支援をあたえているというものである。(もちろん他の企業の話も述べられているのだが、GS, GEなど 特に私がスニーカーを取り扱っている仕事をしているので目についただけである)
もちろん女性の社会進出は、経済の生産性をある程度高め、企業の成長を助けるのではないかと思う、しかし、大手企業が途上国の女性を助けるのには、企業の社会的な地位向上を表す、保険なのではないかと思う。(フォーリン アフェアーズの論文には数字的な裏付けはない)これが情報社会での企業リスクと企業の価値を高めるポイントなのではと私は思う。)
企業は学ばなければならない。今回、メキシコ湾内にて原油を垂れ流す、BPはアメリカ国内で批判の的である。また、保証の規模は確定ではないが、2兆ほどのお金をアメリカ政府の機関に担保としていれなければならない。最終的にはどこまで企業が負担しなければならないのか先も見えない。このイギリスの企業はイギリス国内でもっとも多くの株主(年金基金なども含め)がおり、企業の配当にて生活している高齢者も多いのだと思う。そのような企業でも、一度失敗すると近年では多くの批判が起こり、今まで以上の批判が起こるのである。(これは情報の広がりの速さがもたらす現代の新たな企業リスクであると思われる)
かつては、ナイキも中国国内の騒動問題で不買運動が起こり苦しんだ。同じことがアップルのOEMの先での自殺問題が起こり、それに対するアップルの対応は早かった。彼らは、もし問題を放置すると企業イメージ、業績に重大なる問題が起こりうることをすでに学んでいるのである。(他の地域での生産や、労働待遇への説明、賃金のアップなど)すなわち、フォーリン アフェアーズの論文は、半分は正しくとも(数字的には証明させず、何が半分なのかも実際わからない)あとの半分は、企業が何か問題の起きたときの保険であると思われる。
企業とは何であろうか?もちろんお金を儲けるところであるのだが、そこの社会での意義と意味、企業利益(社会的福祉と相反するところがでてくる)とのバランスの上に立つ限りある生命なのであろうが、何がそれを決めるのか?といろいろ考えなければならない、思考の循環の中に入らなければならないのだろう。
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