蜜蜂と雀蜂
今、世界中で蜜蜂が集団失踪するという怪事件が起きているらしい。その原因はまだ不明であり、「蜂群崩壊症候群」などと呼ばれている。アメリカでは養蜂用の蜜蜂が、昨年の秋から集団失踪し、数十万もの群れが行方不明になり、その死骸さえも見つからないらしい。その原因は、温暖化、農薬、疾病等があげられているが特定されてはいない。
これはどういうことなのであろうか。帰巣本能が何らかの原因で破壊されてしまったのだろうか。しかし本能が壊されるというのは、はたしてありうるのか。もしそうであるなら、それはもはや蜜蜂ではない。突然変異の進化を遂げて、仕事を放棄し好きなところへでも飛び去ったのであろうか。
雀蜂は、ここ数年都市部でもかなりの数が発生し、その被害は増えている。この蜂が変異して、更に凶暴になったりしたら不気味である。気候や環境は激変している。それに対して種は、生き残る為になんらかの防衛本能を発動したとしても不思議ではない。生物の世界も変化していることの象徴のように見えて仕方がない。ちなみに雀蜂は、日本各地で食べられてきた昆虫の一つであり、なかなか美味いらしい。雀蜂を漬け込んだ酒もある。幻想は果てしがない。
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