シューライフ

｢玩具修理者」を読んで

「玩具修理者」小林泰三

　第二回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。これはなかなか面白かった。えもいわれぬ狂気と、存在の闇が香りたつ。ホラーという体裁を纏ってはいるが、なかなか鋭く奥が深い。この本の中には、二編の作品が収められている。両方共に味わいのある作品で、どちらも奇妙な感覚。「生物と無生物の境界とは」「時間、意識、因果とは」が、それぞれの作品の味付けになっている。前者がホラー、後者がＳＦ（タイムトラベル）の形を取っている。しかし、その底流に流れるものは、「存在とは何か」という、狂気と紙一重なものが全体を貫いているように感じられた。他の作品もぜひ読んでみたくなった。本には、存在を揺るがす、秘めたる力があったりもするのである。その出会いが楽しい。幻想は果てしがない。

猫のいる風景

　　　猫好き

　自分の家で、猫を飼った経験はないのだが、母方のじいさんとばあさんは、猫を飼っていた。だから、小さい頃から、猫の不思議な魅力に触れてきた。それ故、猫のいる風景が、私はとても好きである。街に、猫達がうろうろしていると、なんかほっと安心する。猫には、それぞれの性格や個性がある。そして、気まぐれで勝手気ままに生きているように見えて、自分の死に場所は見せない。猫は、自分の死期を悟ると、ふっと家からいなくなりそのまま帰ってこないといわれる。そんな猫と交流する時間は楽しい。猫とのんびり暮らすのも悪くないなと思ったりするのであった。夢想は尽きない。

　ほんのりするサイトを見つけました。

http://shimanoneko.com/

「マークスの山」を観て

「マークスの山」　監督　崔　洋一

　監督が崔洋一だったので、期待してみたのだが、期待外れの出来であった。１９９５年作品。直木賞を取った高村薫の原作を読んでいないので、何ともいえないが、映画としてはしょっぱい。観ていて、世界に引き込まれていかないのである。所々、魅かれるシーンはあるのだが、全体的に安っぽく感じてしまう。監督と原作の相性が、かみあっていないのではないかと。「月はどっちに出ている」は、凄く面白かっただけに残念であった。原作を読まないとわからない部分が多い、読めばまた違った感じになるのであろうか。夢想は尽きない。

「タイムクエイク」を読んで

「タイムクエイク」　カート・ヴォネガット

　奇妙であり面白い。わかったかといわれれば、よくわからない。基底に流れているものは、嫌いじゃない。しかし私は、アメリカという国を、身体で理解していないのであろう。作者は、ドイツ系移民である。アメリカは、さまざまな幻想（共同体）が寄せ集まってできている国だ。だから揺らぎがある。そのために、より強固な幻想を創りださなければならない。戦争という手段を使ってでも。夢想は尽きない。

　

日本酒の輸出量が過去最高を記録

　　　日本酒は美味い

　今年の日本酒の輸出が、米国を中心に過去最高を記録したらしい。海外では、健康的であるという理由から、日本食レストランが増え、その影響から日本酒の人気も高まっているらしい。私が、初めて酒を美味いと感じたのは、日本酒からである。ビールは苦手であった。今ではそんなこともなく、逆に仕事帰りにビールを軽く一杯飲む程度になった。酒を覚えたての頃は、日本酒ばかり飲んでいたのが懐かしい。たまには一升瓶でも買って、部屋でちびちび飲むのも悪くはない。特に冬になると、なんか日本酒が飲みたくなる。日本酒もピンからキリまであり、その世界は奥が深い。日本人（日本食）に合うのは、やっぱり日本の酒なのではないだろうか。ワインの良さが私には、いまだにわからない。今度、東北の純米酒でも選びにでかけることにしよう。

ＵＢＩＱ ＰＲＥＳＥＲＥＮ本日入荷

プレセレン久々登場

　ＵＢＩＱの人気ブーツ、プレセレンの発売を待ち望んでいたファンは多いのではないだろうか。プレセレンは、ＵＢＩＱ独特の、遊び心あふれた楽しい靴である。通常のブーツには飽き足らない、そんな人達の感覚を刺激する。ファティマとはまた一味違う、折り返しの世界を堪能して欲しい。プレセレンは、工夫しだいで様々な履き方ができ、その表情の変化も楽しめます。興味のある方は、ぜひお試しあれ。本日夕方ぐらいの入荷予定で、チャプター全店で発売します。価格は￥１７、８５０です。

ウルトラマン大博覧会

ＲＯＰＰＯＮＧＩ天空大作戦

　六本木ヒルズで、ウルトラマンの博覧会が、開催されているようである。ちょっと場違いな気もするが興味深い。私は、子供時代にウルトラマンの影響を受けて育った世代である。それだけのインパクトが、ウルトラマンシリーズにはあった。そこには、ヒトの琴線に触れる何かが内包されていたのではないだろうか。今振り返っても、よくあれだけの怪獣たちを創造できたものだと感心する。怪獣に魅力があればこその、ウルトラマンなのだから。闇がなければ光は輝かない。夢想は尽きない。

http://www.ocn.ne.jp/anime/ultra/top.html

クマグスの森展

　南方熊楠の見た夢

　渋谷のワタリウム美術館で、ちょっと気になる展覧会が開催されている。この人は、日本でも傑出した奇人であり天才であると思われる。以前から気にはなっているのだが、まだ詳しく調べたことはない。いつか、その世界にわけいってみたいものである。この人の伝説は数限りない。

http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html

アドミラル新色入荷

最近の傾向

　最近、お店で隠れたヒットをしているのが、このアドミラルのワトフォード新色である。細身できれいめなスタイルにも対応するのが、受けている要因の一つなのかもしれない。街でコンバースのオールスターを履いている人が、以前に比べてかなり増えてしまっている。この現象は、他のスニーカーにヒットを生み出す勢いがないときに起こるものであると想像できる。今、スニーカー界は混沌としてこれといったものがなく、既定の人気や地位が揺らいでいる。地殻変動が起こり、これまでとは違ったスニーカーにスポットが当たる前兆なのかもしれない。コンバースに飽き足らない人が、アドミラルを買っていくのをみていると、何か新鮮なものを求める欲求が、確実に押し寄せてきているような感じがする。スニーカー界は今、戦国乱世の様である。夢想は尽きない。

ＶＩＳＶＩＭ新作本日入荷

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ＧＲＩＤＷＯＯＤ　ＢＯＯＴＳ発売

　本日ＶＩＳＶＩＭの新作ブーツが発売になります。ペコスタイプで履きやすそうな感じです。今年は各ブランドから、さまざまなブーツがリリースされています。気になる方は、チャプターにふらりと立ち寄ってみてください。値段は￥３５、７００です。