ルイス・ハミルトン初優勝
先日行われたF1カナダグランプリで、見事に黒人初のF1ドライバーで、ルーキーのハミルトンが勝った。彼はF1界でスーパースターになれるのだろうか。22歳の若さのわりには、凄く冷静で緻密、計算高さを感じる。速いのだろうとは思うが、観ている者を熱くさせる何かが足りないような気もする。勝てばいいというのはアマチュアの論理で、プロは勝ってしかも観客をも楽しませる技量が必要である。F1はマシーンで走ることによって世界を表現する、ちょっと変わったプロスポーツである。己の肉体感覚をマシーンに延長することによって、マシーンを己の体の一部とする。マシーンの動きがドライバーの神経と直結しているような、そんな幻想を抱かせる。そして死と隣り合わせのドライバーの脳内では、大量の脳内麻薬エンドルフィンが分泌されているのかもしれない。
私のモータースポーツへの興味は、多分小学生の頃夢中で読んだ漫画「サーキットの狼」に端を発する。その意味でも、いつの日にか日本人ドライバーが、表彰台の真ん中に立つ日を夢見たい。夢想は尽きない。
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