「老人Ｚ」を観て

　「老人Ｚ」　北久保弘之　監督

　１９９１年公開のアニメーション。大友克洋と江口寿史の名前があったので秘かに期待したが、これもはずれだった。好みじゃないので、どこがいいのかよくわからなかった。強いて言えば、疾走感があるぐらいか。でも、１５年以上前にこれを観たら、また少しは違ったのかもしれないが。「老人問題」というなまなましい素材を、うまく消化（昇華）できなかった印象が残る。もっと、あっといわせる毒が欲しかったような気がする。夢想は尽きない。

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