久しぶりに読んだSF作品。この作家は初読みだ。でも完璧な涙が流れるにはほど遠い感がした。テーマは時間。物語自体にはあまり惹かれない。だけど、ちらっちらっと閃く何かがある。時間について考えていると頭がぐちゃぐちゃになる。なかなか答えがでるものでもない。未来という概念も過去という概念も、もしかしたら現在の捉え方では理解できないのかもしれない。ゾロアスター教の神ズルワーン。さらにいけば、ミトラ教に辿り着く。そこは、イラン高原。神々の発祥地。そういえば、時代は違えどこの作品も砂漠が舞台で、その景色は印象的である。夢想は尽きない。
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