北海道にて
今回初めて、野外イベント出店の為、北海道へ行ってきました。広大な空間にまずびっくり。視界を遮るものなく、空が広い。まるで、モンゴルかなにかの草原に紛れ込んだかのようだ。吹きわたる風がほんとうに心地いい。からっとして、日本にいるような感じがしない。草原に無数のテントひしめく情景は、非日常的な開放された空間であった。天気も、初日土砂降り、次の日は快晴とめまぐるしい。夜から朝方に吹く風はビュービューと、テントを吹き飛ばすかの勢いで、昼間の心地よさとはうって変わって滅茶 苦茶寒い。猫の目のように変わる天候を相手にしていると、自然の奥深さ、人間の業みたいな不思議な感覚を味わうことができた。太古から人は、草叢に寝ころび、流れる雲と空を見上げ、風を感じる、そんな気持ちよさと共に生きてきた。なんか、そんな根源的な部分に触れる、流れる血のなかから呼び覚まされる記憶のようなものを、ちょっと感じられたのかもしれない。人々は無意識に、そんな非日常を求めて全国各地から集まっ てくる。蝦夷の大地、そこには何かある。その地が日本に取り込まれたのなど、たかが数百年程度でしかないのだから。この広大な大地は魅力的であった。
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