私は写真に関して無知である。でも、アンテナにひっかかってきた、このマリオ・ジャコメッリという世界が、どうも気にかかってしまう。なにか感じるからだろう。実際に、生で彼の写真を見たことはないので確かなことはわからない。が、その世界は独特であり、魅惑的だ。彼はプロの写真家ではなかった。そして生まれ故郷、イタリアのセニガリアという小さな古い街を、ほとんど離れることなくその生涯を閉じたという。その作品世界は「白と黒」であり、「生と死」に迫るものであるといわれる。一般的な写真表現の世界を超えているとも評される。たぶん、嗜好があう。もっとも根源的なところへ。導かれてみるのも悪くはない。たぶん刺激的であろう。夢想は尽きない。
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