ラーメンは一筋縄ではいかない
ラーメンは変わった食べ物である。旨い不味いの差はあれど、どこで食ってもその味は違う。まさに千差万別百花繚乱。そしていくら食べても、完璧な味には出会えない。より旨いラーメンがあるはずだと、どこかで納得しないのである。これほどわかり難い料理は他にない。これは哲学めいた世界である。創る側も食べる側も、お互いの哲学(理想)を目指して遥かなる頂へ登っていく。うーんこのレベルか、もっとなんとかなるよなと、完璧なラーメンを希求しながら。そんなラーメンなどこの世にあるのだろうか。だれもがひれ伏す神のようなラーメン。ラーメンは難しい。
ニューヨークに日本の有名ラーメン店が、相次ぎ出店しているらしい。この日本独特の世界観は世界に通用するのか。ラーメンは何でもありの世界だ。その味だけがその価値を決める。だからこそ面白いのである。味覚も個人の幻想なのであろうか。夢想は尽きない。
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