F1をテレビでぼーっと眺めるのが好きだ。とはいっても、そこに抜きつ抜かれつのデッドヒート、勝負の世界があったほうが楽しい。格闘技とはまた違う、命を張っている者の崇高さがあるから。最近のF1がなんとなくつまらなくなったと感じるのは、ドライバーの腕よりもマシーンの性能で総てが決まってしまう面が強くなりすぎたからだ。マシーンの進化は、コンピューターでの制御を増やし、人間の個性や性格等の出る幕が少なくなってしまった。単純に速く走るにはそのほうがいいのだろう。コンピュータに任せたほうが安全なのかもしれない。そのバランスに試行錯誤している。今年はその一部、トラクションコントロールが禁止になった。ドライバーの技量にかかる比重が増したといえる。ヒトは残酷な生き物である。コンピュータ管理の安全さより、デンジェラスな世界をみてみたいと想ってしまう。今年のF1は熱いバトルが飽きさせない。そんな夢想は尽きない。
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