小説としての出来はたいしたことないが、考えさせられる点も確かにある。宗教(スピリチュアル)的世界について、まともに斬りこんでいる本だ。世界的ベストセラーになったのも、そのわかりやすさ故か。しかし、その内容に新鮮さはなく物語も単純である。じょじょに、この世の今まで信奉されてきた価値(幻想)が侵食されていくなか、人々は何かより確かなものに拠りどころを求めてしまう。そんな人々の幻想を充たす生贄なのかもしれない。確かに何らかの真実が含まれているのであろう。しかし人の心は一筋縄ではいかない。日本にはこの本より以前に「幻魔大戦」という大部の広大な物語世界が存在する。その衝撃とは比べようもない。この日本には、まだまだ神秘なる世界への扉が眠っている。夢想は尽きない。
はじめまして!
ks02といいます。
類似内容があるのでTBさせてもらいます。
投稿情報: ks02 | 2008年3 月30日 (日) 11:44