銭湯が減少の一途
一人暮らしを始めて20年あまり、銭湯を利用することが多い。今までは生活空間の中に必ず銭湯が存在してきた。今もアパートの目の前が銭湯である。でもだんだん、それも後どれぐらい続くやら。街の風景の味気なさは、そういった個人商店の減少にもよるであろう。八百屋、魚屋、肉屋、薬屋、写真屋等、昔はいたるところで見かけたものだが、その数は少なくなった。コンビニやスーパーは便利だが風景として美しくない。個人の色や匂いがどんどん剥がれていく世界。心休まる空間というものが街からなくなっていくことで、人は自然や他の生き物に安らぎを求める。銭湯はささやかながら、そんな疲れを癒してくれる貴重な空間である。夢想は尽きない。
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