金探し
金の価格上昇に伴い、アメリカのアリゾナ州では、金探しが熱いらしい。鉱山会社が新しい金鉱脈を探しまわり、閉山した古い鉱山を再開する一方で、終末になると宝探し感覚で、一般の人が金属探知機やツルハシを持ってやってくるそうである。約31グラム見つければ、10万円ぐらいになるのである。金を求めて彷徨った、古きアメリカの香り。アメリカに金を求めてやってきた人達も、かつて存在したのである。宝探しという響きは、何か人間のロマンと夢を駆り立て、刺激してやまない、麻薬のようなものである。
かつて、日本には黄金が腐るほどあった。黄金より、銀のほうに価値があったぐらいなのだから。金と銀でどちらに価値を置くかという、民族の幻想の差異も興味深いものがある。どこか日本の山には、まだ黄金が眠っているのではないだろうか。夢想は尽きない。
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