アーサー・ブラッドフォード "DOGWALKER"
アーサー ・ブラッドフォード"Dogwalker"を読んだ。とても読みやすい本であるのだが、どうしても私にはつまらなく感じる。理由は、人生とは複雑怪奇、わからないことだらけであるということが、私の心情であるからだ。また、私たちの感情がどのように存在し、それは消滅するのか?(例えば、私の愛はどこに存在し、どのように私の死後存在?消滅?するのか)などと考える私には、この世の中の限りなくシュールな感じが受け入れられないときがある。
アメリカの小説は、短編小説よりも長編小説のほうが面白いと潜入意識がある私には、特に短編のものが受け入れられないのかもしれない。私には限度がある。かつては、人類の中心に立ちたいと思って本を読み、人と話をしていた。何がものごとの本質であるのか常に考えていた。意識していた。それは、弟が病院に入院し、一人でお昼寝をしているときに感じたのかもしれない。(それすらも確かではない。人は思い出を美化する。たとえ人の死であっても)とにかく、小説を読むときにも私は自分を意識する。
しかし、現代の人にはいいのかもしれない。商業小説家、本当の小説家、それを隔てる壁について、JOE横溝氏と先日話した。(Chapterworldにてブログを書いている)今日は、金曜日である。本を読もう。町をは離れよう。私は私を見つけるために、神様に会いに行こう。
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