亀田選手について思うこと
彼は、確かにやりすぎてしまったのかもしれない。その態度や暴言が、みるものを不快にさせたことは理解できる。しかし、利用されるだけ利用されて、やっかい者になったから抹殺されるようにみえる。彼らは、低迷していたボクシング界に光を与えた。ここまでボクシングに注目を集めたのは、彼らの功績である。はたしてスポーツとは、そんなに純粋で綺麗な汚れない世界なのだろうか。みんなそんなことは、嘘でありえないということをどっかで知っている。それなのに、新たな生贄を引き摺り下ろすように、よってたかって正義の名の下にそれを喰らう。プロスポーツの世界は、競争相手を蹴落としてのし上がっていかなければならない、過酷な弱肉強食の世界であり、この世の中となんら変わるところがない。それをあたかも聖なる特別な世界の存在であるかのように見立て、その枠の中に無理やりはめ込もうとする。彼はアマチュアではない。プロの選手である。プロだから反則を犯していい訳ではないが、お客さんを集めてなんぼの世界に生きている。ここで彼らを抹殺してしまうのは、プロの興業としても、ボクシング界にとってももったいない。ボクシング界で悪役としてその個性を生かせばいい。世界チャンピオンは、清廉潔白じゃなきゃなれないわけではない。その実力があればいい。亀田大毅選手は実力がなかった。まだ弱かったそれだけだ。しかしまだ18歳である。まだこれからの続編を見てみたいと思うのは、私だけではないはずだ。内藤選手は鬱憤や不満もあろうが、これ以上権力に乗っからないほうが美しいのではないか。いじめられた側からいじめる側に転化して欲しくはない。ヒトは立場が逆転して権力を持つと、いままでいじめられたり差別されていたものが、逆にさらに酷いいじめや差別を行ってしまう構造がある。かぶき者は世界を活性化させてきた。夢想は尽きない。
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