世界通販 光田一徳
”世界通販”なる本を読んだ。どのように、通販の仕組みが世の中を変えていくのか?どのような技術が世界の通販の仕組みを変えていくのか、ということが書かれている。そして、その中ですごいと思う技術は、言語の問題をクリアーにするソフトの開発である。
”日本人は、内弁慶である” と思われる。もしくは”無口である”と思われる。しかし、事実なのだろうか?私はコミュニケーションの仕方を知らないだけなのではないかとおもう。そして、言語をうまく操ることができないだけではないだろうかと思う。その問題を解消するソフトの開発はすごいと思う。(とここまでは、肯定的)
しかし、言語を理解するとはその国の人の思考回路を理解するということである。構造主義は、ソシュールの一般言語学から始まった。私たちは、すべてのことを理解するのに、言語を使う。その努力なくして、人を理解することはできない。そう、あなたの”愛”と私の”愛”は違うのだ。その差異の理解こそ、見えるものと見えないもの、人の奥行きの深さになるのだ。それは、コンピューターでは今のところ表わすことができない。
技術は技術。しかし、進歩は早い。(私の思考の進歩はアリストテレスの思考にも遠く及ばない。今はいつ?)私は、ゲーテルが生きていたらとつくづく思う。
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