海は涸いていた 白川道
この人の作品は好きだ。前作の「流星たちの宴」も、印象が刻み込まれている。この人の描く世界は、私にとって心地よい。ジャンルでいえば、ハードボイルドにでも当てはまるのだろうか。気軽に読める物語だが、味わいは格別である。通勤電車内で、ちまちま読んでいたのだが、本当は何もかも忘れて一気にその世界を味わい陶酔するべき作品である。どうしても私は、こういった社会からはずれていく人の物語に魅かれてしまう性質がある。それを抜きにしても、この作品はいいです。お薦め(快楽)です。夢想は尽きない。
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