昆虫に対する無意識の恐怖感は、一体何処から来るのであろう。何か記憶の中に刷り込まれた、本能的なものを感じる。その感覚は、人によって様々であろうが、私は特にこの蛾という昆虫を苦手にしている。これを美しいと感じる人もいる。がしかし、私にはどこか別の宇宙からやってきた、未知の遺伝子を持つ生命にしか思えない。昆虫と人の遺伝子は繋がっているのだろうか。ヒトの遺伝記憶の中に、昆虫の記憶が存在するとはとても思えない。この地球上の生命で、昆虫ほど多様な形態を持った、生命の世界はない。だから昔から、昆虫の世界に魅せられる人は後を絶たない。この不可解な、違和感の正体を探るべく、たまには昆虫を眺めるのも悪くない。
仮面ライダーの人気が衰えないのは、そんな昆虫世界の奥の深さを感じさせる。幻想は尽きない。
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