買い物袋
最近スーパーで買い物をすると、袋はご利用になりますかと、なにか袋を貰う事が罪でもあるかのような気分をあじわうことがある。レジ係に悪意はないのだろうが、袋を貰わないお客さんのほうが上等というオーラを感じる。世の中のムードは恐ろしい。そのうち強制力をもって迫ってくるかもしれない。私などは、スーパーで貰った袋をゴミ袋に使っているので、無駄に捨てているわけでもないし、生活に必要である。その袋を減らす努力を否定するつもりはない。必要であるのかもしれない。でもゴミを減らすのは難しい。それは文明の構造そのものが、ゴミが出る仕組みになっているのだから。その構造の恩恵を一身に浴びながら、便利さを追求し続けている我々が、エコロジーなどというのはなんだか恥ずかしい気がする。
新しいものをどんどん作り出し消費することによってしか、資本主義社会は生きられない構造であり、必然的にどんどん地球を破壊していく。その矛盾の中でしか生きられない人類。その矛盾を感じて、何故ヒトは生きるのかが問われなければならない時代なのではなかろうか。多かれ少なかれ、我々人類が生きること、文明を営むことで、地球は破壊されてゆく。それが摂理であるならば、時代を後戻りすることもできないし、なにか新しい道を見つけるいがいにはないのであろう。そんなことを、朝エコバッグのニュースを観て思った。ヒトの欲望は果てしがない。そして私の夢想世界もまた。
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