ニューヨーク旅の終わり
あっという間に今回の旅も終わりを告げ、日本に戻ってきた。ニューヨークの空は抜けるように青い。からっとした晴天続きだった。日差しは強いが風が冷たく心地よい。アジアのじめじめした気候とは異なり、ヒトの精神にも良い影響を与えるのだろうか。
今回いろんな靴屋を見て回ったが、特にこれといっておもしろい靴はでていなかった。こればかりは仕方がない。現在のスニーカー市場は、プレミアがつかない。だから靴を探すのも大変だ。私がちょくちょくアメリカに仕入れに来ていた時代は、まさしく宝探しの気分だった。スニーカーという宝の山を掘り出すハンターでいられた。昔、金鉱を求めて多くの開拓者が、アメリカに渡ってきたように。
その中でも唯一おもしろいと感じたのが、ハーレムの元気の良さだ。やはり黒人にスニーカーは良く似合う。これは他の人種が真似出来ない天性のものだ。ハーレムに来て黒人達のおしゃれに履きこなしたスニーカーと、街のリズムとさざめきを感じるのもニューヨークの楽しさの一部ではなかろうか。新しい風。
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