モアイ文明
前回の続きを、私的幻想によって呼び出そう。この島には文明があった。王が居て、たぶん王の神殿もあったであろう。そして言葉があり文字もあった。宗教があり神も存在したようだ。これだけの文明が何処から来て、何故滅びたか。この文明の起源は、遥か昔の古代文明に血脈を持つと想像する。石の文明の残滓か。何らかの理由によって辿り着いた、石の文明の後継者が起こしたものか。ロンゴロンゴの文字板に、手がかりが書かれていたはずだ。古代、石の文明は、世界的ネットワークがあったという説がある。どのような技術かは、詳しく解明されていないが、一種の光通信のようなものだったらしい。世界各地に残った遺跡(ピラミッド、ストーンサークル、日本の山に残る鏡岩等)が、古代光通信の装置だった可能性が高い。磨かれた石の表面で、光を反射させた技術なのか。もっととんでもない、想像を遥かに超えた技術だった可能性もある。元々はモアイもその装置の一部だったのかもしれない。モアイの目玉が、たぶん鏡石と同じ機能を果たしたはずである。生憎そのような目玉は発見されていない。しかし本来、モアイの目玉は光り輝いたはずであり、その光を神殿の大規模な石に集めたのかもしれない。だからモアイは内側を向いているのではないか。そして目玉の残存数が極端に少ない事を考えれば、目玉の無いモアイに本来の価値がないと知る侵略者によって、どこかに捨てられ破壊されたのであろう。事実ほとんどのモアイが倒され破壊されている。もしかすると黄金の目玉だった可能性も考えられる。しかし残念なことに手がかりは少ない。ただ「光のへそ」と呼ばれる円周2.4mの表面がやすりで磨かれたような石が残っている。まだまだ興味深い謎は尽きない、そしてまた私の夢想も。
コメント