アニメ「のだめカンタービレ」
毎週木曜日の深夜に放映されているTVアニメ、「のだめカンタービレ」が面白い。クラッシック音楽の物語で、不思議な世界観が楽しめる。クラッシック音楽を普段あまり聴かない私には、それが新鮮である。共同幻想からずれた主人公のだめと、真面目で現実的な慎一の対比が魅力的な作品である。
評価とはなんだろう、価値とはなんだろう、それは共同の幻想にうまくはまっただけなのではないか。真の創造者は異端者であらざるをえない。それは大衆の評価や価値が、自分達の世界(共同の幻想)が壊れたり、傷ついたりするものを恐れていて、それを守るために異端を排除する構造をつくりだす。
よく真に創造的な人は、他人の評価など気にしないなどといわれる。しかしそんなに単純ではなく、そこに生まれるのは、大衆からの残酷な排除の構造なのではないか。ヒトの幻想もまた恐ろしい。
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