CHAPTER原宿店紹介
早いものでもう10年も過ぎてしまった。今の場所に移る前はもっと小さな、ジャンクヤ-ドというプレハブでトタン屋根の、集合店舗の奥の一角から総てはスタ-トした。もう昔の場所を覚えている方も少ないだろう。今、元の場所はちょっとこぎれいになって、昔の面影はない。現在の原宿店の場所は、JR原宿駅から竹下通りを抜けて明治通りを越えたら、 一本目の花屋の角を右に曲がればすぐ。又は、表参道をラフォ-レの交差点を越えて少しいくと、左手にウェンディ-ズがあるので、その角を左に曲がればよい。その通りが、プロぺラ通りという、エイプやネイバ-等有名なお店が並ぶ裏原の中心部。
CHAPTERは外見上結してきれいなお店ではない。内装は手造りで、店の中もスニ-カ-がごちゃごちゃしている。ドアが無く開けっ放しの店の中は、夏は暑く冬は寒い。気さくで変に構えたりしていない、入りやすいお店である。だからといって、それがいいのかわからないが、好きな人はもう10年も、うちの店に通ってくれているので、少なからずファンはいるのだろう。うちの店はスタ-トしてから、まだ一度も休んだ事がない。毎年、年中無休でやっているので、この10年間絶えず毎日繰り返された店の呼吸。その時間の流れの中で、喜び、怒り、苦しみ、悲しみ、悔しさ、楽しさ、様々な思いを飲み込んで、店という空間の中に味として貼りついている。それがCHAPTERという生き物の表情であり魂。それを気持ちいいと感じてもらえれば、今までやってきた時間もちょっとは良かったなと思える。
まだまだこれからCHAPTERの呼吸は続いていく。さらに様々な思いを飲み込んで。10年後はどんな表情をしているのだろう。それでも気持ちのいいお店であって欲しいと願う。 一期一会なのだから。
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