この広告は嫌いじゃない。本棚にスニーカーというとりあわせが、なかなかいい雰囲気を醸し出している。私は本棚にめがない。どうしてもそこに佇んでいる本を眺めてみたくなってしまうのである。そこでまず気になったのは、「ヴードゥー大全」と「錯乱のニューヨーク」という本。これは手にとってページをめくってみたくなる。この「ヴードゥー大全」は、広告の本棚の中で一番インパクトがある本だ。この本があることによって、さらに想像の世界が拡がり面白さが増している。欲を言えば、もっと訳のわからない変わった本が混じっていたりすればさらに良かった。色とジャンルを統一しているので仕方がないか。スニーカーも本も優れたモノは、人の想像力をかきたてる。存在感とでもいうべきもの。ダンクが後ろ向きになっているところも心憎い。あらゆる面で、人の想像力を喚起させる仕掛けに満ちた、ちょっと興味深い広告である。夢想は尽きない。
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