「甲賀忍法帖」 山田風太郎
忍者小説の名作である。まさしく何でもありだ。しかし、この非日常(異界)で遊ぶのも気持ちいいものである。甲賀忍者と伊賀忍者の対決を、エンターティメントに仕上げていく。ただそれだけの話である。何故それがこれほど受け容れられるのかは、深層にある無意識の記憶に何かが触れるからではないだろうか。忍者とは、山の民(山人)の一形態なのであろうか。日本の裏の歴史には、忍者(山人)や(海人)が絡まっている。異能者や奇人に対する興味は尽きない。
夢想は尽きない。
最近のコメント